2018.06.18
No.87 ハマナスの花の香につつまれよう!! ~花びら蒸留会~
ハマナスはバラ科の花ですが、花の形状よりも花の香りの方が「なるほど」と判断出来る花、そんな印象です。
島田市「鍋島ハマナス園」のハマナスの花びらを使い、藤枝市志太での「蒸留会」です。
参加者の方を待つ会場「ア・テ・スエ」さんです。
店主さんと、蒸留を体験する部屋です。
参加者の方も席に着き、案内人の丸林さんから「ハマナスの花びら」が紹介され、体験スタートです。
メインの陶器製の蒸留器に花びら適量を入れます。
蒸発したエキスを冷却する為に冷水を使用します。
冷水によって冷やされた蒸留水はノズルから容器へ、少しづつですが溜まってゆきます。
簡易なガラス製の蒸留器でも並行して蒸留します。
ハマナスコーディアルの、炭酸割り(?)を味わいました
蒸留水は音もなく静かに量を足してゆきますが、その間を利用して参加者自身のクラフト塩?(ハマナス花塩)を作ります。川根温泉で製塩された塩とハマナスの花びらが原材料で、双方を混ぜ合わせひたすら揉み込みます。しばらく頑張れば、花びらの色素が塩の角隠しを取り除き次第にほのかなピンク色に染まってきます。そうなれば、あとはお好みの色合いで完成。
ハマナス花塩はサラダにソテーなどの食用のほかに、入浴剤としてバスソルトやボディなどにも使えます。
蒸留水が大分溜まってきました、少し時間をおいてその香りを聞いてみます。いかがでしょうか?「いい香り・・・・!」ですよね。
「正真正銘の蒸留したて」をそれぞれ持ち帰っていただく為に、丸林さんが小瓶に小分けしました。こちらはローションとしてお肌に使えるそう。化粧水としてお風呂上がりに全身に使うと、バラの香りがふわっとします。
フェアトレード紅茶&ハマナス茶をいただき、今の満足気分をアンケートにも映します。
つい追われがちな普段の生活から、ほんの少しですが立ち止まりちょっぴり辺りを見てみたら、こんな上流(蒸留)な時間の過ごし方がありました。また自分にとって新しい事を知る、より良い体験会となった事ではないでしょうか。
追記(余分ですが)
東欧ブルガリアの「バラの谷」では、この時期主に「香水用」の「バラの花蒸留」が最盛期です。日本からもツアーがあり、同時期開催される「バラ祭り」での花摘み体験やバラの女王コンテスト選出の見学なども経験できます。その地域の華やいだ伝統の輝きが、見えるひと時となります。
(はんだ むねお)
https://shizuoka-onpaku.jp/fujieda/program/201822039864